最新のLinux KernelでサポートされているFilesystem
2010/11/10現在、Linux Kernelの最新安定バージョンは2.6.36です。このKernelで組み込まれている比較的新しいFilesystemを簡単に整理してみました。
Ext4
- Ext2/3との後方互換性を保ちつつ、より巨大なファイルシステム/ファイルのサポート・エクステント管理・マルチブロックアロケーション・遅延アロケーションといったモダンなファイルシステムの機能を実装する
- Kernel 2.6.19でマージされた
- Kernel 2.6.28で安定板としてリリースされた
- More Info: https://ext4.wiki.kernel.org/index.php/Main_Page
- More Info: http://nkjmkzk.net/?p=185
UBIFS
- JFF2をベースに開発されているRaw Flash専用ファイルシステム。一般的なHDD, SD Card, USB Flash, SSDでは使用できない
- Kernel 2.6.28でマージされた(依存モジュールのUBIは2.6.22でマージされた)
- More Info: http://www.linux-mtd.infradead.org/doc/ubifs.html
Btrfs
- Linuxでの次世代デファクトファイルシステムを目指してスクラッチから開発されている。後方互換性を考慮する必要がないためモダンなコンセプトをふんだんに取り入れ、ファイルシステムで一般的になりつつあるエクステント管理やCoW等を実装しつつ、動的なボリュームの追加削除・ファイルシステムサイズの変更やスナップショット機能を実装する
- Kernel 2.6.29でunstableとしてマージされた
- More Info: https://btrfs.wiki.kernel.org/index.php/Main_Page
- More Info: http://nkjmkzk.net/?tag=btrfs
NILFS2
- ログ構造化ファイルシステム。連続的かつ自動的なチェックポイントによるファイルシステムのバージョン管理機能が特徴。NTTが主体的に開発を進めている
- Kernel 2.6.30でマージされた
- More Info: http://www.nilfs.org/ja/
LogFS
- UBIFSと同じくRaw Flash専用ファイルシステム
- Kernel 2.6.34でマージされた
- More Info: http://logfs.org/git/
Ceph
- 分散ネットワークファイルシステム。動的にストレージノードを追加することによるスケールアウトが可能で、新たな構成に合わせて既存データのリバランスを行う
- Kernel 2.6.34でマージされた
- More Info: http://ceph.newdream.net