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Enterprise Manager Grid ControlをVMテンプレートで構築する

Enterprise Manager Grid Control(EMGC)のリリース10.2.0.5からVM Managerの機能をEMGCに組み込むことができるようになりました(VM Management Packが該当するパックです)。これでEMGCからデータベースやその他アプリケーションだけでなく、VM環境も一元的に管理できるようになるというまさに統合管理の鬼みたいな感じです。

そしてこのEMGCがVMテンプレートとして提供されています。最近のOracleはもはや何でもテンプレートです。このテンプレートを使うことでEMGCを使ったことがない人でも何も調べずにEMGCをセットアップすることができます。また、今回はクリーンインストールしたVM Serverが一台ある環境を想定しています。このVM Serverは他のVM Manager等に登録されていないという前提です。

*EMGCのVM管理機能を有効にする場合はVM Managerとの併用はできませんのでご注意を。

それではその手順を紹介します。EMGCやVM Managerのテンプレートは他の一般的なテンプレートとは少し展開手順が異なります。それは、通常はテンプレートを展開するためのGUI(VM ManagerもしくはEMGC)が存在するのに対し、EMGCやVM Managerをテンプレートから作成するときにはその操作をするためのGUIがまだないからです。なのでEMGCやVM Managerはコマンドラインインターフェースを少し使ってセットアップを行います。

まずはE-DeliveryからEMGCのVMテンプレートをダウンロードします。

http://edelivery.oracle.com/linux/

Part NumberがB54399-01となっているものがそうです。他にもAgentのテンプレート等もあってちょっとまぎらわしいのでご注意を。以下8つのファイルをダウンロードすることになります。*これらのファイルは単に容量が大きいから分割されています。ちょっと面倒ですが8つ全部ダウンロードしてください。

これらのファイルは以下のようにVM Serverの/OVS/running_pool/以下に保存します。通常テンプレートはseed_pool以下に保存しますが、VM ManagerテンプレートやこのEMGCテンプレートの場合だけ例外となります。(seed_poolに入れてもそれを認識するManagerがまだ存在しないという前提だからです)

/OVS/running_pool/V16140-01.zip
/OVS/running_pool/V16141-01.zip
/OVS/running_pool/V16142-01.zip
/OVS/running_pool/V16143-01.zip
/OVS/running_pool/V16144-01.zip
/OVS/running_pool/V16145-01.zip
/OVS/running_pool/V16146-01.zip
/OVS/running_pool/V16147-01.zip

次に全てのファイルを解凍します。

[root@vmserver1]# cd /OVS/running_pool
[root@vmserver1]# for i in 0 1 2 3 4 5 6 7
> do
> unzip V1614${i}-01.zip
> done

すると以下のようにファイルが現れます。

EM_template_db11g_v1.tgz1of8
EM_template_db11g_v1.tgz2of8
EM_template_db11g_v1.tgz3of8
EM_template_db11g_v1.tgz4of8
EM_template_db11g_v1.tgz5of8
EM_template_db11g_v1.tgz6of8
EM_template_db11g_v1.tgz7of8
EM_template_db11g_v1.tgz8of8

これらのファイルは分割されたtgzファイルです。これらを一つに結合しつつ展開します。

[root@vmserver1]# cat EM_template_db11g_v1.tgz?of8 | tar -xvzf -
EM_template/
EM_template/system.img
EM_template/oms10g.img
EM_template/vm.cfg

展開が終了したら設定ファイルをちょこっと編集します。vm.cfgに仮想ディスクのパスを記述している行がありますが、その行のseed_poolとなっているところをrunning_poolに変更します。2つありますので2つとも変更します。そしてmacアドレスを設定します。これは以下のコマンドを実行することで入手可能です。

[root@vmserver1]# PYTHONPATH=/opt/ovs-agent-2.2 python -c "from OVSCommons import randomMAC; print randomMAC()"
00:16:3e:77:72:62

vm.cfgの設定例です。

bootloader = '/usr/bin/pygrub'
disk = ['file:/OVS/running_pool/EM_template/system.img,hda,w',
'file:/OVS/running_pool/EM_template/oms10g.img,hdb,w',
]
memory = '1024' #検証機のメモリが少ないときはセコい値にしておきます
name = 'OMS10g_DB11g'
on_crash = 'restart'
on_reboot = 'restart'
vcpus = 1
vfb = ['type=vnc,vncunused=1,vnclisten=0.0.0.0']
vif = ['mac=00:16:3e:5c:f3:39']
vif_other_config = []

そしてVMを起動します。

[root@vmserver1]# xm create EM_template/vm.cfg
Using config file "EM_template/vm.cfg".
Started domain OMS10g_DB11g

[root@vmserver1 EM_template]#

起動したらVNCでコンソールに接続できます。宛先はVM ServerのIPアドレス:5900(ポート)でOKです。接続するとLinuxが起動してきているのが確認できると思います。そしてある程度まで起動するとVMテンプレートではおなじみの初期設定スクリプトが起動し、対話型のセッションが始まります。ネットワーク情報やデータベースのパスワード等必要最小限の項目を質問に沿って答えれば初期設定は完了し、自動的にEMGCのセットアップが完了します。セットアップが完了すればEMGCにブラウザでアクセスすればログイン画面が表示されます。デフォルトだとURLは以下のようになります。

http://EMGC_IP:4889/em

これまでEMGC 10.2.0.5を構築しようと思うと、サーバハードウェアを確保し、OSをインストールし、OSをソフトウェア要件にあわせてセットアップし、EMGCのインストールファイルをアップロードし、OUIを起動してインストール。その後にPSR(パッチセットリリース)を適用して10.2.0.5へアップデート、という長い道のりでした。

VMテンプレートを利用するとこれが1時間以内に完了します。この先僕がEMGCをOUIからインストールすることは決してないでしょう。

with one comment

Written by 中嶋 一樹

7月 17th, 2009 at 6:25 pm

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One Response to 'Enterprise Manager Grid ControlをVMテンプレートで構築する'

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  1. Actually one of many challenges which people starting a new on-line firm face is that of obtaining visitors to their net site.

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